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【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その5】~法隆寺の五重塔はなぜ?地震に強いのか?~

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【建物(モノは)なぜ?壊れてしまうのか? その5】

~法隆寺の五重塔はなぜ1300年間、
  地震で崩壊しなかったのか?~

法隆寺の五重塔は約1300年の歴史をもつ、
日本を代表する木造建築物です。
材料は「ヒノキ」を使用しています。

五重塔には2つの伝説があります。

一つは、日本各地にある五重塔が地震で崩壊したことはない。

もう一つは、地震が起きると五重塔は
蛇のようにくねくね曲がるということです。

さて、なぜ五重塔は約1300年もの間、
地震に耐えてきたのでしょうか?

結論から言います!

実は最新のコンピュータ技術をもってしても
未だに解明されていません!

五重塔には心柱(しんばしら)という柱が建物の真ん中にあります。
昔の人は「五重塔には、中心に心柱という大黒柱があって、
建物を支えている」と思っていました。

しかし、心柱を調べてみると、その柱は塔の天辺(てっぺん)
にある相輪(九輪)を支えているだけで、
建物の構造とはまったく関係が無く、
心柱は上下の層で繋がっていない事が分りました。

また、五重塔には通し柱(すべての階を上から下まで
貫いている柱)が一本もありません。

そんな五重塔が、今まで倒れなかったのはいったいなぜなのか?

現在いろいろな説が構造の専門家によって分析されています。

一つは「積み上げ構造」という建築方法にあるという説です。
「積み上げ構造」とは簡単にいいますと、
五重塔を建てるときに、各重(各階)を鉛筆のキャップを重ねるように、
順番に積み上げる建築方法です。

その結果として五重塔は、現代の高層ビル設計に採用されている
「柔構造」(建物の揺れによって地震のエネルギーを吸収させる)に
なっているのではないか?という説です。

もう一つはそれぞれの各重(各階)がヤジロベエのように、
うまくバランスをとって相互に傾くようになっているので、
地震が起きた場合でも、揺れが大きくならないという説があります。

また、五重塔は上から見ると実は正方形をしています。
5000年前に造られたあのエジプトのピラミットも、
上から見ると正方形をしています。

このように正方形は、構造的に安定した形態と
いわれています。それも一つの原因かもしれません。

しかし、

最初に言いました様に,五重塔がなぜ地震に強いのか?
未だに解明されていません!

現在日本では、高層建築物が数多く建設されています。
1300年前に建てられた五重塔について、
地震が建物に及ぼす影響を分析さえ出来ないのに、
現在次々と建てられている高層ビルや高層マンションは
地震に対して本当に大丈夫なのでしょうか?

一度大きな地震が起こり、
建物の安全が確かめられない限り不安です。

大地震が来ても大丈夫であろうというのは
あくまで仮定の話です!!

つづく


次回は【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その6】
~世の中、99.9%は仮説の世界!~

というテーマでお話します。


投稿時間 : 2007年06月20日 12:03

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