
『地震特集』~高層マンション・高層ビルは地震に対して安全なのか?~NO1
6月12日(月)、九州・四国地方で震度5弱の地震が発生しました。
現在、大きな被害は報告されていませんが、最近、九州地方では
大きな地震が発生しています。注意が必要です。
さて、今回は日本中で次々に建てられている、高層マンション、高層ビルが
地震に対して安全なのか?2回に分けて考えてみたいと思います。
地震について考える場合、「震度」という言葉の真の意味を理解しなくては
なりません。震度とは、正確に言えば
地盤面の揺れ
を表します。ここが重要です。
高層ビルや高層マンションでは地震時に大きく揺れることによって
建物を維持する(柔構造)になっています。
すなわち、
低層階と高層階では揺れの大きさ(震度)が大きく違う
ということです。これは、家具などの転倒による被害は
上層階に行くほど大きくなることを意味しています。
では、超高層ビルで巨大地震が起きた場合、
いったいどの様な現象が起きるのでしょうか?
※震度とは気象庁震度のことをいい気象庁が発表します。
かつて、震度は体感および周囲の状況(墓石が倒れたか?など)
から推定していました。しかし、平成8年(1996年)4月から
計測震度計(全国各地に約600地点)により自動的に観測し
速報しています。震度階級はは10階級あります。
高層マンションや高層ビルの場合、問題は揺れの種類にあります。
地震の揺れには2種類あります。
もし、いつ起きてもおかしくないと言われている
東海地震が発生した場合、震源地では始めに
「激しい強烈な揺れ」が起き、同時に「ゆっくりとした揺れが」
発生します。建物はそれぞぞれ固有周期と呼ばれる揺れの幅を持っています。
※建物の固有周期とは
地震とは地盤の揺れによって発生します。この地盤の揺れには
周期があります。揺れの周期とは、振り子の重りのように揺れ、
重り(建物)の揺れが、1往復かかる時間を指します。
建物の場合は建物によって固有の周期を持つことから
「固有周期」と呼ばれます。この固有周期は、一般的に建物が
高く・重く・柔軟なものほど長くなり、
建物が低く・軽く・強固なものほど短くなります。
東海地方で地震が起きた場合、関東地方では、
周期8秒間(往復の振幅時間)の波が震源地の東海地方
から伝わってくると言われています。
高層ビルは地震の時に揺れるように設計されています。
たとえば、日本一の高層ビル、横浜のランドマークタワー
(70階建)の場合、6秒間の周期で揺れるように
設計されています。
地震時、この長い時間揺れる「ゆっくりとした揺れ」が、
高層マンションや高層ビルに、大きな問題を引き起こす可能性が、
最近専門家の間で指摘されいます。
つづく