
【ビンテージマンション特集 その2】
~広尾ガーデンヒルズはなぜ別格なのか?~
さて、ビンテージマンションの代表格である
広尾ガーデンヒルズはなぜ別格なのでしょうか?
最初に広尾ガーデンヒルズの概要をお話します。
【広尾ガーデンヒルズ】物件概要
所在地 東京都渋谷区広尾4-1
交 通 日比谷線 広尾駅 徒歩4~7分
構 造 鉄骨鉄筋コンクリート造
総戸数 1,181戸
築年月日 1983年~1987年
広尾ガーデンヒルズは都心有数のの高級住宅地、
広尾の一角に建設されました。バブルが始まる直前の
1985年前後に、日本有数の旧財閥系デベロッパー3社
(住友不動産・三井不動産・三菱地所)がその
英知を振り絞り、各社が争うように企画・開発し
実現した大規模共同プロジェクトです。
都心でありながら閑静な広尾の小高い丘の上に建つ立地を、
最大限設計に生かしたプレミアムなマンションです。
また、広尾ガーデンヒルズは宮沢りえさん、
福山雅治さん他多数の芸能人・著名人の方々も
多数住んでいる(住んでいた)ことでも有名なマンションです。
敷地内の建物は全部で15棟からなり、
商業施設を備えた中央の「センター(中央)ヒルズ」を中心に、
「ウエスト(西)ヒルズ」「イースト(東)ヒルズ」
「ノース(北)ヒルズ」「サウス(南)ヒルズ」の
5つのブロックから構成されています。
それぞれの5つのブロックは独自の外観やデザイン、
住宅設備のクオリティーを持っています。
なかでも専用ゲートのある「サウスヒルズ」のD棟は、
バブルの絶頂期には坪当たり2500万円程度で
売買され、最も人気がある建物です。
敷地内の各棟へのアプローチはなだらかな並木道でつながり、
敷地に足を踏み入れた途端、わたしたちに
都会の喧騒やざわめきを一瞬のうちに忘れさせます。
また、各棟にある桜や椿の植え込みは、
建物を暖かく包み込み、木々の間から差し込む光によって
素晴らしい外観をより引き立てます。
わたしは先日久々に広尾ガーデンヒルズを訪れました。
しかし、その素晴らしさはまったく色あせておらず、
10年前に訪れたときよりも建物に味わいや風格が出てきて、
一段と魅力的な建物になったように感じられました。
現在日本では、建物を末永く使うための考え方として、
「スケルトン・インフィル」という考え方が
普及しつつあります。建物をスケルトン
(建物の構造部分など簡単に取替えが出来ないもの)と
インフィル(内装や設備など古くなったら取替えができるもの)に
分けて考え、スケルトン部分はしっかりと造り、
インフィル部分を時代に合わせて変更して行くという考え方です。
広尾ガーデンヒルズは、まさにスケルトン部分(20年以上前)が
しっかりとしたコンセプトや設計思想で造られ、
絶対的な価値を持ち続けています。
最近の新築マンションはどちらかというと、
見栄をよくするために住宅設備にお金をかけ、
見えない部分のコストを削っている物件を
多く見かけるようになりました。
消費者は得てして見栄えがする設備に
目を奪われがちです。
しかし、ハイテク設備に見られる最新機能は
数年もすれば、ローテク設備(古臭い)に
なってしまいます。
例えば、腕時計でも最新のデジタル時計より、
機能では劣る年代ものアナログ時計のほうが、
時代を超えた価値を持ち続けるように、
ビンテージマンションと呼ばれる建物は共通して、
時代を超越した価値を持ち続けています。
しかし、残念ながら日本の中古マンション市場や
所有者の意識は、欧米に比べて未成熟で多くの問題を
抱えています。
欧米では日本と違い土地ではなく
建物に資産的価値を見出しています。
建物を償却資産(時と共に価値がだんだん
なくなって行く資産)と考える日本人とは、
不動産に対する根本的な価値観の違いが存在します。
「完成した建物にいかにして息を吹き込み、磨き上げて行くか?」で
その後の建物の価値は大きく変わります。
また、外国では集合住宅の資産的価値を維持するために、
入居者を管理組合が審査する例もあると聞いています。
広尾ガーデンヒルズなどの管理維持体制が
しっかりしたマンションでは、実際にその道のプロ
(一級建築士・税理士・弁護士・行政書士・マンション管理士など)
である住人が管理組合をリードし運営している
場合が多いことも事実です。
広尾ガーデンヒルズなどは購入を希望しても、
購入希望者のウエイティングリスト(購入希望者リスト)が
各不動産業者に存在し、募集の広告や情報が公開される前に
買い手が見つかってしまい、なかなか手に入れることは
出来ません。日本を代表する凄いマンションです!