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【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか?その2】

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~世界貿易センタービルはなぜ?崩壊してしまったのか?~

~キングコングはどうして、エンパイア・ステート・ビルに登れたのか?ゴジラは?!!~

本題に入る前に、先日、
「キングコングはエンパイア・ステート・ビルに登れるのに、ゴジラは歩いただけで、
なぜ?建物が壊れてしまうのか?」というご質問がありました。 
このご質問に関しましては、本稿の最後にお答えさせて頂きます

ので、早速、本題に入らせて頂きます。

実は、超高層ビルに飛行機が衝突したのは初めてではありません。
あのキングコングも登った近代アメリカの象徴エンパイア・ステート・ビルに、
1945年7月28日にB-25爆撃機が衝突しました。

その日は霧が深くたちこめていました。そのため、操縦士は現在位置を見失い、
ニューヨークのマンハッタンの中を飛行していることに、まったく気がつきませんでした。

操縦士が気がついた時は、すでに目の前に108階建のエンパイア・ステート・ビルが
立ちはだかり、アットいう間に79階(地上278m)に激突しました。

さて、皆さんに質問です!

激突したB-25爆撃機はいったいどうなったでしょうか?

なんと、B-25爆撃機は翼を折られながも、ビルの中を突きぬけ、
隣のビルの屋根に突き刺さりました!

搭乗員3名と、衝突した階にいた11人の合計14人が亡くなりました。
しかし、エンパイア・ステート・ビルはびくともしませんでした!

B-25爆撃機は重量11トン、
かたやエンパイア・ステート・ビルの重量は8,000トン。

横綱の朝青龍によちよち歩きの赤ちゃんがぶつかった様なものでした。
それでは、なぜ?世界貿易センタービルは崩壊してしまったのでしょうか?

実は、エンパイア・ステート・ビルの事故の教訓から、
世界貿易センタービルはボーイング707型機(119トン)が
衝突することも想定して設計されていました。

実際に衝突したのはボーイング767型機(125トン)でしたが、
飛行機の重さは想定内でした。

しかし、衝突時のスピードが想像以上でした。

ボーイング767型機は速度を増して意図的に突っ込んだ為、
その衝突時のエネルギーは考えられていた8倍程度にになりました。
それでも世界貿易センタービルはすぐには崩壊せず、
約1時間後に崩れ落ちました。

原因は飛行機のガソリンに火が点き、その為に重要な構造部分である
鉄骨の強度が半減し、自分の重さに耐え切れず崩壊してしまったと
言われています。

これらの事実から学ぶことは、過去の失敗体験などからいくら
アクシデントを想定していても、想定外のアクシデントが常に起こりうる
ということです。

それらのアクシデントをすべて未然に防ぐことは不可能です!

残念ですが、わたしたちに出来る事は、なるべくリスクがある所へは
近づかないことしかありません。リスクはその人の行動しだいでは
8割以上減らすことが出来ると言われています。

たとえば、「電車の先頭車両には乗らない」・「車を運転する時は、
右車線を走らない」など・などです!

最後に,冒頭の「キングコングとゴジラ」に関する質問にお答えします。

実は、キングコングは過去3回超高層ビルに登り、転落して死亡しました!

1回目は1935年にエンパイア・ステート・ビルに登り
2回目は1976年に世界貿易センタービルに登り
3回目は2005年に再びエンパイア・ステート・ビルに登り

悲しい最後をとげました。

上記の通りキングコングは、崩壊した世界貿易センタービルにも登りました。
さて、ここで、キングコングとゴジラの簡単なプロフィールをご紹介します。

・キングコング  身長20m 体重65トン
・ゴジラ(初代) 身長50m 体重20,000トン

上記のデータから明らかな様に、

キングコングとゴジラとでは大きさ(スケール)が全く違う!
という事です!

ゴジラはキングコングの、身長では2.5倍、体重では300倍以上あります。
結論は、ゴジラの体重(20,000トン)はエンパイア・ステート・ビルの重量
(8,000トン)より2倍以上も重く、ゴジラがエンパイア・ステート・ビルに登れば、
ビルは破壊されてしまう事になります。(キングコングの体重は65トンしか
ありませんので、全く問題ありません!)

また、ゴジラは身長が50m(20階建のマンションに相当します)も
ありますから、歩くたびに常に建物を破壊してしまいます。

以上、キングコングとゴジラの問題を物理的に検証して見ました。

余談ですが、1962年の「キングコング対ゴジラ」(東宝東和)で
両者は戦いました。(しかも、同じような大きさ・スケールで!)
戦いの結果は引き分けでした!!??

今回はこの件に関しては、それ以上言及せず終わらせて頂きますが、
不思議な話です!

次回は
「構造物の巨大化は失敗の歴史」~タイタニックはなぜ?沈没してしまったのか?!~
というテーマでお話します。

つづく


投稿時間 : 2007年06月18日 19:35

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