
【逃げる悪質な滞納者!】
いざ滞納者の方と交渉しようとするとき、一番初めにぶつかる
大きな問題は、滞納者の方といかに連絡をとるか
ということです。
通常滞納者の方は連絡を取ろうとしても逃げ回り、
本人に会うまでに大変な労力を使う場合がありす。
交渉事は、まず本人と接することが話し合いの第一歩になります。
常習者の人は通常家賃を2,3ヶ月程度滞納しており、
また、他にも借金がある多重債務者になっている
可能性があります。
その為、債権者からの取り立てにも追われているので、
自分から連絡をしてくることはまずありません。
次にわたしの経験した実例をお話します。
■実例1
ある大家さんからのご依頼でした。入居者のAさんは
家賃(月5万円)を2年半にわたって滞納しており、
滞納金額は100万円を超えていました。
本人は定職を持っているとのこと。通常、2年半も家賃を
払えないはずがありません。
過去に不動産業者(3社)に立退きの交渉を依頼しましたが、
Aさんとなかなか会うことすら出来ず、一向にらちがあかないので
どうにかならないか?という内容の依頼でした。
依頼者の方は80歳すぎのご年配の方で、
非常にお困りのようなので、わたしも気の毒になり
依頼を受けました。
通常このような滞納者が長期間居座っている場合、
滞納者は大家さんや不動産業者を甘く見ている(舐めている)
場合が多いので、立退き交渉は難航します。
わたしはまず交渉事の基本どおり、大家さんの依頼により
「滞納家賃の件で話がしたい」ことをAさんに伝えるため、
Aさん宅を訪問しました。
当日、Aさんは不在でしたので(在宅でも出てこない?)わたしに
必ず連絡をくれるように書面を投函して帰りました。
(わたしは必ず携帯電話の連絡先を書き、24時間
連絡が取れる旨を相手に伝えます。)
しかし、その後も何の連絡はありませんでした。
わたしは1週間後改めて、Aさん宅を訪れ、もし連絡なき場合は
法的手続きを執る(相手に精神的プレッシャーを与えため)
内容の書面を再び投函しました。
通常はこの時点で多くの滞納者の人はわたしに連絡してきます。
しかし、今回は一向に連絡がありませんでした。
その後、数回訪問を繰り返しましたが
一度も連絡がありませんでした。
ここまでやって反応がまったくないのは、
わたしにとって初めての経験でした。後日、
大家さんには明け渡しは、裁判を起こさなくてはいけない
可能性もあることを伝えました。
最初の訪問から1ヶ月後、わたしは最後通告のつもりで
以下の書面を赤い字で書き、Aさんの玄関ドアにはさみこみました。
『Aさんへ強制執行でみっともない姿をさらし追い出されるか、
長倉と話し合う事と、どちらが得か考えて至急連絡するように!』
するとすぐにわたしの携帯に連絡がはいり、
Aさんと会うことが出来ました。
交渉の結果Aさんは自分で引越し先見つけて、
1ヶ月後に引っ越していきました。
(たぶん次の引越し先でも、家賃を滞納している
のではないでしょうか?)
やはり、悪質な滞納者にはこちらが真剣であるというメッセージを、
しっかり伝えることが、いかに大切であるかを
今回の事例は示しています。
つづく