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不動産コラム


【飛行機も止めてしまう!蜘蛛の糸の驚異!】~芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」に学ぶ!~

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【飛行機も止めてしまう!蜘蛛の糸の驚異!】

~芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」に学ぶ!~
「蜘蛛の糸」は驚異の新素材!

蜘蛛の糸といえば、芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」を
想い浮かべます。この小説は1918年(大正7年)に、
雑誌「赤い鳥」に子供向けの短編小説として発表されました。

ここで、本題に入る前に、小説「蜘蛛の糸」の
簡単なあらすじをお話します。

********************************

■あらすじ

カンダタは生前は人を殺したり、家に火をつけたり、
いろいろな悪事を働いた大泥坊でした。

そのため、地獄の底に落とされしまいました。

しかし、生涯で一度だけ善い事をしたことがありました。
それは小さな蜘蛛を助けたことでした。

ある日極楽の蓮池を歩いていた御釈迦様は、
このカンダタが蜘蛛を助けた事を思い出し、出来るなら
地獄の底から救い出してやろうと考え、
一本の蜘蛛の糸を遥か下にある地獄へおろしました。

極楽から蜘蛛の糸が下りてくるのに気がついたカンダタは、
蜘蛛の糸をつたって、地獄から何万里もある極楽へ上がり始めました。

ところがふと下を見下ろすと、数限りない罪人たちが
まるで蟻の行列のように何百・何千と、自分がのぼった後を、
一心によじのぼって来るのに気がつきました。

このままでは糸は重さで切れて、落ちてしまう!
そこでカンダタは「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己(おれ)の
ものだぞ。お前はたちは一体誰に尋(き)いて、のぼって来た。
下りろ。下りろ。」と喚きました。

その途端、蜘蛛の糸はカンダタのぶら下がっている所から、
ぷっりと音をたて断(き)れました。あっという間にカンダタは
再び地獄の底へまっさかさまに落ちてしまいました。

御釈迦様は極楽からこの一部始終をご覧になっていました。

自分だけが地獄から抜け出そうとするカンダタの無慈悲な心が、
御釈迦様には浅ましく思われたのでしょう。

**************************************

さて、お気づきのように、実は蜘蛛の糸は「重さ」で切れたのではありません。
人間の浅ましい無慈悲な心で切れてしまいました。

蜘蛛の糸はカンダタはもちろん、何千人の罪人が摑まっても
切れない驚異の素材であることを、実は芥川龍之介は
作品発表時(1918年)に既に知っていた事になります!?

一本の「蜘蛛の糸」の直径は、人間の髪の毛の僅か
何分の一です。それなのに蜘蛛の糸は大きな昆虫が
飛んできても、衝撃を吸収して切れません。

もし、蜘蛛の糸で直径12ミリのロープを作れば、
ジャンボジェット機でも止めることも出来る
と言われています。

しかし、蜘蛛の糸の分子配列は科学的にわかっていても、
蜘蛛がどのようにしてこのような高強度の糸を作れるのか?
はいまだに謎です。

現在も世界中の専門化家が、何年間も
蜘蛛の糸の不思議について研究していますが、
未だに、蜘蛛の糸のような素材を作り出すことは出来ていません。

まさに自然が作り出した驚異です!


終わり


投稿時間 : 2007年06月20日 12:12

【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その6】~世の中99.9%は仮説の世界!~

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【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その6】
~世の中99.9%は仮説の世界~

いま話題になっている本に「99.9%仮説」(竹内薫 著 光文社新書)
という本があります。その中で著者の竹内氏は

【科学だけでなく、わたしたちをとりまく世界も、
実は仮説に満ちあふれています。親から教わることも、
教科書に載っていることも、だれもあたりまえだと思っている
常識や習慣や定説も、ぜんぶがぜんぶ、ただの仮説にすぎないのです。

そして、仮説であるからこそ、くつがえすことも可能なのです。
なぜ、飛行機が飛ぶのか?さえ、しくみはよくわかっていない。
表面上は科学的な説明がなされているよにみえても、
実のところ、一般に知られている「飛行機が飛ぶしくみ」には
「科学的根拠」がまったくない。(以上「99.9%は仮説」より抜粋)】

いま、建設されている高層ビルなどの建築物は、
地震に対して本当に安全なのか?

わたしには安全であろうと言われているだけで、現実は

地震が起きてみないとわからない!

としか言えません。

また、わたしたちにとって大切な食の安全についても
同じようなことが言えます。国が定めた色々な科学物質の
含有基準も、そのレベルまでは人間の体に悪影響を及ぼさない
であろうという、あくまでも仮説の話です。

世の中の仕組みは

「仮説のはなしで成り立っている!」

これは重要なキーワードです。

以上、思いつくいまま、「モノ」が壊れるシステムを、
「建物」と「人間の体」とを重ね合わせて考えてみました。

最後までお付き合いいただき有難うございました。

参考引用文献
「ビルはなぜ建っていろのか壊れるのか」望月重 著 文集新書
「構造の世界」J・E・ゴードン 著 丸善
「巨大高層建築の本」高層建築研究会編 日刊工業
「ものが壊れるわけ」マーク・E・エバハート 著 河出書房新社

次回はエピローグ「蜘蛛の糸の不思議」と言うテーマでお話します。


投稿時間 : 2007年06月20日 12:08

【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その5】~法隆寺の五重塔はなぜ?地震に強いのか?~

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【建物(モノは)なぜ?壊れてしまうのか? その5】

~法隆寺の五重塔はなぜ1300年間、
  地震で崩壊しなかったのか?~

法隆寺の五重塔は約1300年の歴史をもつ、
日本を代表する木造建築物です。
材料は「ヒノキ」を使用しています。

五重塔には2つの伝説があります。

一つは、日本各地にある五重塔が地震で崩壊したことはない。

もう一つは、地震が起きると五重塔は
蛇のようにくねくね曲がるということです。

さて、なぜ五重塔は約1300年もの間、
地震に耐えてきたのでしょうか?

結論から言います!

実は最新のコンピュータ技術をもってしても
未だに解明されていません!

五重塔には心柱(しんばしら)という柱が建物の真ん中にあります。
昔の人は「五重塔には、中心に心柱という大黒柱があって、
建物を支えている」と思っていました。

しかし、心柱を調べてみると、その柱は塔の天辺(てっぺん)
にある相輪(九輪)を支えているだけで、
建物の構造とはまったく関係が無く、
心柱は上下の層で繋がっていない事が分りました。

また、五重塔には通し柱(すべての階を上から下まで
貫いている柱)が一本もありません。

そんな五重塔が、今まで倒れなかったのはいったいなぜなのか?

現在いろいろな説が構造の専門家によって分析されています。

一つは「積み上げ構造」という建築方法にあるという説です。
「積み上げ構造」とは簡単にいいますと、
五重塔を建てるときに、各重(各階)を鉛筆のキャップを重ねるように、
順番に積み上げる建築方法です。

その結果として五重塔は、現代の高層ビル設計に採用されている
「柔構造」(建物の揺れによって地震のエネルギーを吸収させる)に
なっているのではないか?という説です。

もう一つはそれぞれの各重(各階)がヤジロベエのように、
うまくバランスをとって相互に傾くようになっているので、
地震が起きた場合でも、揺れが大きくならないという説があります。

また、五重塔は上から見ると実は正方形をしています。
5000年前に造られたあのエジプトのピラミットも、
上から見ると正方形をしています。

このように正方形は、構造的に安定した形態と
いわれています。それも一つの原因かもしれません。

しかし、

最初に言いました様に,五重塔がなぜ地震に強いのか?
未だに解明されていません!

現在日本では、高層建築物が数多く建設されています。
1300年前に建てられた五重塔について、
地震が建物に及ぼす影響を分析さえ出来ないのに、
現在次々と建てられている高層ビルや高層マンションは
地震に対して本当に大丈夫なのでしょうか?

一度大きな地震が起こり、
建物の安全が確かめられない限り不安です。

大地震が来ても大丈夫であろうというのは
あくまで仮定の話です!!

つづく


次回は【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その6】
~世の中、99.9%は仮説の世界!~

というテーマでお話します。


投稿時間 : 2007年06月20日 12:03

【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その4】 ~人間の「疲労」と物の「疲労」は同じ!!~

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【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その4】

~人間の「疲労」と物の「疲労」は同じメカニズム!!
~スペースシャトル・コロンビアはなぜ?空中分解してしまったのか?

今回は「疲労」をキーワードに
「モノ」が壊れるメカニズムをお話したいと思います。

本題に入る前に、スペースシャトルの事故についてお話します。
スペースシャトルは過去2回空中分解し
合計14人の人々が亡くなられています。

1回目は1986年1月28日、「チャレンジャー」号が
打ち上げ後73秒で爆発しました。

原因は、打ち上げ当日は気温が低く、固体ロケットブースター
内部に使用されている、Oリングと呼ばれる部品が凍結していた為に、
事故を引き起こしたと報告されています。

2回目の事故は2002年2月1日に起きました。

原因は、打ち上げ時に左翼で発生した耐熱タイルの
剥離トラブルが原因と言われています。

どちらの事故も物理的な原因はある程度解明されています。
しかし、実はその裏にはもっと根本的な問題が
あったと言われています。

それは、

NASA職員の肉体的な疲労の問題です。

特にチャレンジャー号の爆発事故は、
打ち上げ直前、Oリング(ゴム)製造元やNASA職員が、
極度の睡眠不足のため、注意力が散漫になり、
整備不良を見落としたことが、
事故の根本的原因と言われています。

この「疲労」の問題は、モノの破壊を考える場合、
大きなキーポイントになります。

「モノ」の破壊で最も恐ろしいのは「疲労」と言う現象です。
疲労は繰り返し作用する力により、物質の弱くなった所に
力が集まり(応力集中)、ある日、突然ほとんど前触れも無く、
破壊を引き起こすメカニズムです。

わたしたに人間にたとえると疲労骨折
に似ています。

世の中で起きる破壊現象の大半は、
疲労によって引き起こされる応力集中が原因です。
この現象は、飛行機の墜落事故・船舶の沈没・橋や
鉄橋の崩壊など数々の悲劇的な事故を起こし、
過去にたくさんの人々の命を奪ってきました。

疲労は材料の一部に、
ほとんど目に見えない小さなクラック(ひび割れ)
が発生し、次第に成長してゆく現象です。

しかし、材料全体としては目に見えるような
変化はないため見過ごされてしまいます。

そして、ある一定のレベルまでクラックが成長すると、
突然恐るべき破壊を招きます。

人間でいえば
「癌」は目に見えて、徐々に進行しますが、
「脳出血」などは何の前触れも無く突然起こり、
人の命を奪ってしまうのに似ています。

人間の体にも共通する「疲労」・「応力集中」という
2つの現象を防ぐことはなかなか簡単には出来ません。
自覚症状が無く発病する病気については、
定期的な健康チェックを行うしかありません。

疲労によってモノが壊れるのも、人が病気になるのも、
基本的には同じメカニズムによります。

建物においても・人においても、長期的な視野に立ち、
メンテナンス・診断を継続して行なってゆく事が、
悲劇的な破壊を免れる唯一の方法です!!

つづく


次回は【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その5】

~法隆寺の五重塔はなぜ?地震に強いのか?1300年の謎~

と言うテーマでお話します。


投稿時間 : 2007年06月20日 11:54

【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その3】~タイタニック号はなぜ?沈没してしまったのか?~

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【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか? その3】

~タイタニック号はなぜ?沈没してしまったのか?~

「構造物の巨大化は失敗の歴史!!」

現在、建物は高層化・巨大化しています。
建物の歴史は天まで達するような塔や、壮大な寺院を
造りたいという人間の欲望の歴史でもあります。

しかし、それは、悲劇的な破壊や崩壊の歴史でもありました。
建物だけではありません。橋や船舶、飛行機なども常に
巨大化の過程では、同じ破壊と悲劇の歴史を繰り返してきました。

鋭利な氷山に衝突して沈没したあのタイタニック号も、
現在の研究によると、沈没の原因は大きさそのものに
あったと言われています。

タイタニック号は不沈の巨大豪華船として、世界中から注目を
浴びながら、1912年4月10日に処女航海での、
大西洋横断の最短記録を目指して出発しました。

出発は、予定より1ヶ月遅れて、さらに当日の出発時間も
1時間遅れてしまいました。

その為、2度にわたって氷山の警告を受けていましたが、
減速もしなかったため、氷山を発見した際には舵を切りましたが、
避けきれず衝突してしまいました。

数十年後引き上げらたタイタニック号の船体の標本を
分析する事によって、沈没の真相が明らかになってきました。

その結果、沈没の原因が氷山に衝突した為
だけではない事も分ってきました。

その中で興味深いのは、タイタニック号の船体に使われていた
鋼材そのものに、大きな欠陥があったと言う指摘です。

タイタニック号の船体の鋼材を分析すると、
鋼材に含まれる、硫黄と燐(リン)が異状に
多かったことが分っています。

これはいったい何を意味するのでしょうか?

鉄は硫黄や燐が多いと、材料は非常に脆く、壊れやすくなります。

即ち、タイタニック号は、
氷山があるような低温時には、非常に脆い材料(たとえば
ガラスの様に、硬いが壊れやすい)で造られていたと言う事です。

この時代はまだ、鉄などの詳しい性質が分っていないのに、
規模の拡大(巨大化)を進めた為に起きた
人為的な悲劇だといえます。

過去、人は「モノ」をスケールアップする(大きくする)とき、
以前に成功した設計に基づいて「モノ」を
大型化・巨大化させてきました。

しかし、過去に、今、うまく行っている(現在まで壊れていない)
からといって、それを模倣して新しいものをただ大きくしても、
常に成功するとは限りません。

失敗が無い(現在まで壊れていない)ことは、
最初の設計が完全であることの証明にはならないからです。

なぜならば、表面化していない失敗(潜在化している・
まだ起きていない)が、これから起きる条件(自然災害・
人為災害)によって引き起こされる可能性もあるからです。

規模を拡大した場合なぜ?うまく行かないのか?

に付いて最初に気がついたは、
あの天才ガリレオ・ガリレイ(1564年~1642年)でした。

同じ材料を使った場合、構造物(四角形)の大きさを2倍にすれば、
重量(体積)は8倍(2×2×2)になります。

これに対して、この8倍になった重量を支えなければならない
構造物の断面積は4倍(2×2)にしかなりません。

すなわち、4倍の断面積で8倍の重量を支えなければ
ならないことになります。だから、構造物は耐えられ
なくなり破壊してしまいます。

これは、「平方立法則」の原理と呼ばれており、
車両や船舶、飛行機などを設計する場合には
不可欠な構造理論です。

現在、建物や、橋、飛行機などの構造物は経済性を追求し、
より巨大化・高層化しています。

※現在世界一の高層ビルは
台湾のタイペイ101(101階建 509m)です。
日本で一番の高層ビルは
ランドマークタワー(70階建 296m)です。


わたしたちは、本当にこのまま「モノ」を
スケールアップし続けて言って大丈夫なのでしょうか?

地球には過去、多くの巨大植物や巨大動物が
生息していました。それらの巨大生物はが絶滅した原因には、
さまざまな理由が上げられています。

その一つの要因に、巨大化した自分自身を構造的に
支えきれなくなった事があげられています。

最近の相撲取りは、体が大型化したため自分自身の
体重を支えきれず、怪我が多くなり十分な相撲を取ることが
出来なくなってしまった現象とも似ています。

過去、地球の歴史において、巨大化は
生命の生き残り競争では、敗北し自然淘汰される運命にあります。

わたしたちの造り出した構造物は
今後いったいどの様な運命を辿るのでしょうか?
心配です!!

つづく

次回は、

【破壊は突然やってくる!】~人の「疲労」と物の「疲労」は同じメカニズム!!
スペースシャトル・コロンビアはなぜ?空中分解してしまったのか?

というテーマでお話します。


投稿時間 : 2007年06月20日 11:45

【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか?その2】

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~世界貿易センタービルはなぜ?崩壊してしまったのか?~

~キングコングはどうして、エンパイア・ステート・ビルに登れたのか?ゴジラは?!!~

本題に入る前に、先日、
「キングコングはエンパイア・ステート・ビルに登れるのに、ゴジラは歩いただけで、
なぜ?建物が壊れてしまうのか?」というご質問がありました。 
このご質問に関しましては、本稿の最後にお答えさせて頂きます

ので、早速、本題に入らせて頂きます。

実は、超高層ビルに飛行機が衝突したのは初めてではありません。
あのキングコングも登った近代アメリカの象徴エンパイア・ステート・ビルに、
1945年7月28日にB-25爆撃機が衝突しました。

その日は霧が深くたちこめていました。そのため、操縦士は現在位置を見失い、
ニューヨークのマンハッタンの中を飛行していることに、まったく気がつきませんでした。

操縦士が気がついた時は、すでに目の前に108階建のエンパイア・ステート・ビルが
立ちはだかり、アットいう間に79階(地上278m)に激突しました。

さて、皆さんに質問です!

激突したB-25爆撃機はいったいどうなったでしょうか?

なんと、B-25爆撃機は翼を折られながも、ビルの中を突きぬけ、
隣のビルの屋根に突き刺さりました!

搭乗員3名と、衝突した階にいた11人の合計14人が亡くなりました。
しかし、エンパイア・ステート・ビルはびくともしませんでした!

B-25爆撃機は重量11トン、
かたやエンパイア・ステート・ビルの重量は8,000トン。

横綱の朝青龍によちよち歩きの赤ちゃんがぶつかった様なものでした。
それでは、なぜ?世界貿易センタービルは崩壊してしまったのでしょうか?

実は、エンパイア・ステート・ビルの事故の教訓から、
世界貿易センタービルはボーイング707型機(119トン)が
衝突することも想定して設計されていました。

実際に衝突したのはボーイング767型機(125トン)でしたが、
飛行機の重さは想定内でした。

しかし、衝突時のスピードが想像以上でした。

ボーイング767型機は速度を増して意図的に突っ込んだ為、
その衝突時のエネルギーは考えられていた8倍程度にになりました。
それでも世界貿易センタービルはすぐには崩壊せず、
約1時間後に崩れ落ちました。

原因は飛行機のガソリンに火が点き、その為に重要な構造部分である
鉄骨の強度が半減し、自分の重さに耐え切れず崩壊してしまったと
言われています。

これらの事実から学ぶことは、過去の失敗体験などからいくら
アクシデントを想定していても、想定外のアクシデントが常に起こりうる
ということです。

それらのアクシデントをすべて未然に防ぐことは不可能です!

残念ですが、わたしたちに出来る事は、なるべくリスクがある所へは
近づかないことしかありません。リスクはその人の行動しだいでは
8割以上減らすことが出来ると言われています。

たとえば、「電車の先頭車両には乗らない」・「車を運転する時は、
右車線を走らない」など・などです!

最後に,冒頭の「キングコングとゴジラ」に関する質問にお答えします。

実は、キングコングは過去3回超高層ビルに登り、転落して死亡しました!

1回目は1935年にエンパイア・ステート・ビルに登り
2回目は1976年に世界貿易センタービルに登り
3回目は2005年に再びエンパイア・ステート・ビルに登り

悲しい最後をとげました。

上記の通りキングコングは、崩壊した世界貿易センタービルにも登りました。
さて、ここで、キングコングとゴジラの簡単なプロフィールをご紹介します。

・キングコング  身長20m 体重65トン
・ゴジラ(初代) 身長50m 体重20,000トン

上記のデータから明らかな様に、

キングコングとゴジラとでは大きさ(スケール)が全く違う!
という事です!

ゴジラはキングコングの、身長では2.5倍、体重では300倍以上あります。
結論は、ゴジラの体重(20,000トン)はエンパイア・ステート・ビルの重量
(8,000トン)より2倍以上も重く、ゴジラがエンパイア・ステート・ビルに登れば、
ビルは破壊されてしまう事になります。(キングコングの体重は65トンしか
ありませんので、全く問題ありません!)

また、ゴジラは身長が50m(20階建のマンションに相当します)も
ありますから、歩くたびに常に建物を破壊してしまいます。

以上、キングコングとゴジラの問題を物理的に検証して見ました。

余談ですが、1962年の「キングコング対ゴジラ」(東宝東和)で
両者は戦いました。(しかも、同じような大きさ・スケールで!)
戦いの結果は引き分けでした!!??

今回はこの件に関しては、それ以上言及せず終わらせて頂きますが、
不思議な話です!

次回は
「構造物の巨大化は失敗の歴史」~タイタニックはなぜ?沈没してしまったのか?!~
というテーマでお話します。

つづく


投稿時間 : 2007年06月18日 19:35

【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか?!】~世界貿易センタービルはなぜ崩壊したのか?~

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【建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか?!】

建物(モノ)の崩壊!それはどのように、そして、なぜ、起きるのでしょうか?

1995年の阪神淡路大震災!

2001年9月11日のテロによる世界貿易センタービル(WTC)の崩壊!

前者は大都市を襲った自然災害(地震)として、後者は旅客機をビルに
衝突させるという人為災害(テロ)として、わたし達の記憶に鮮明に
今でも残っています。

これらの災害や事件は、わたしたちが過去に持っていた建物の安全性に
ついてのイメージを、大きく変化させました。

また、昨今の耐震データ偽造事件も同じように建物の安全性、
信頼を大きく揺るがす事件でした。

なぜ、関東大震災クラスの地震が来ても壊れないといわれていた、
日本の高度成長を象徴する高速道路や建物が壊れてしまったのか?!
なぜ、飛行機の衝突も想定していた現代アメリカの象徴であった、
世界貿易センタービル(WTC)が崩壊してしまったのか?!

法隆寺の五重棟は1300年の間、なぜ地震で崩壊しなかったのか?
キングコングが登っても、エンパイア・ステート・ビルはなぜ?崩壊しなかったのか?!
タイタニック号はなぜ?沈没してしまったのか?!
スペースシャトルはなぜ?空中分解してしまったのか?!

などなど,,,,,,,

今回は、こうした疑問について

「建物(モノ)はなぜ?壊れてしまうのか?!」

をキーワードに考えて行きます。是非、お付き合い下さい!

つづく


投稿時間 : 2007年06月18日 19:32

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